アナタにはありますか?心に残った世界名作劇場

世界名作劇場は、当時親子で楽しめる時間帯、つまり毎週日曜日のゴールデンタイムに放送されていました。

日曜日の夜の時間帯は午後6時から4本立て続けにアニメが放送されていました。それで4本アニメの最後に世界名作劇場が放送されていたのです。世界名作劇場の前には「ムーミン」「アンデルセン物語」「山ねずみロッキーチャック」など心温まるアニメが放送されていたことを覚えています。

そもそも世界名作劇場が誕生したのは、昭和49年の「アルプスの少女ハイジ」からではないかと思います。ですが正式には昭和50年の「フランダースの犬」からが世界名作劇場としてスタートし、以後1996年(平成8年)まで約20年に渡り、感動する作品が登場しました。

自分自身、世界名作劇場は毎年欠かさず見ていましたし、当時子供ながらに毎年変わる物語の世界へ浸ることが多かったです。今の自分はその物語の主人公なんだと。週1回の放送でしたので、次回のストーリーの展開がどうなるのか非常に楽しみで、心に残った作品は数多くあります。

ですから30分などあっという間で短くて物足りませんでした。月曜日の朝学校で世界名作劇場の話し合いを、友達とするのもとても楽しかったですね。主人公が今後どうなるのか、幸せになるのか、それとも不幸になるのか等、色々面白おかしく友達と語りあってたことは今でも良い思い出です。

初期の世界名作劇場のスポンサーは「カルピス」でした。ですから名作劇場の始まる前には「カルピスこども劇場」と字幕が出て、さあ~始まるよ!と私達子供をテレビにくぎ付けにしたんです。

少し前までは見逃した分はビデオで録画することが可能でしたし、現代はブルーレィがあれば綺麗な画面で録画することが可能です。ですが私達の子供時代はビデオもブルーレィもありませんでしたから、30分の番組は1度しか見られず、非常に貴重なものでした。

それはどうしてなのか?1度しか見られない30分のストーリーを友達と話し合えるように覚えなくてはならなかったからです。まるでシナリオを見ているかのようにです。でも何故か覚えることは出来て、翌日の月曜日には話し合えたんですね。不思議です。(笑)

世界名作劇場の主人公!何故か少年より少女の方が多かった!

これまでの世界名作劇場の全作品の主人公を調べてみますと、少年より少女の方が圧倒的に多かったことが分かります。やはり少年より少女の方が視聴者から受けがいいとの意見があったのかもしれませんね。

やはり子供向けのアニメとして、原作とは若干違うところがあることも判明しています。対象が主に小学生でしたから、原作よりもっと分かりやすくできるようにテレビ局側の配慮があったと思われます。

また、原作では登場しないアニメ版のオリジナルキャラクターも随分と取り入れていることが分かります。特に動物が多いです。主人公を助ける役目をする身近にいる犬や猫なんかが多く取り入れられています。その他サルやリスなども登場している作品もあります。

例え主人公が少女系が多くても、子供でしたので、男の子もよく見ていました。当時は主人公が少女だからと言って、男の子が見ると何だか変だ~なんて言われることなどありませんでした。それくらい感動作品が多かった証です。

現代では姿を消してしまった「世界名作劇場」ですが、復活させてほしいです。

ロンドン版おしんのセーラ!あの我慢強さは半端じゃなく最早大人?

大金持ちの1人娘であったセーラですが、11歳の誕生日をさかえに境遇が一変し、お嬢様から一気に台所の下働きのメイドとなってしまい、そこから彼女の辛い人生が始まった時には毎回ハラハラドキドキの連続で見ていました。

メイド頭のモーリー、料理人のジェームスもメイドになったセーラをこき使います。11歳の少女には毎日台所仕事やその他雑用はとっても大変以上に、辛かったはずです。そんな時に同じメイドとして働いていたベッキーはセーラのよき友達・支えでもありました。

ベッキーだけはセーラの立場が変わっても「お嬢様」と呼んでいました。ベッキーは本当に優しい少女で、時にはセーラを庇うなど強い一面もありますね。

しかし、セーラは毎日酷使されても必死に耐えていました。11歳の少女にはあまりにも過酷過ぎる人生なのですが、皆さんはどう思いましたか?

NHKドラマで「おしん」が放送された2年後にこのアニメは放送されていたわけですが、当時セーラがメイドとして働く姿はもうおしんの少女時代の奉公している姿と重ね合わせていました。ですからまさしくロンドン版おしんと思っていました。

辛抱することはとても大切なことではありますが、セーラは辛抱の限界を超えているはずです!でもどうしていじめにあってもあんなに彼女は耐えることが出来たのでしょうか?

アニメの中で外に買い物に出たセーラが元御者として雇っていたピーターに話しています。「私はあの学院以外に行くところがないの。だからどんなことがあっても耐えて行くしかないの。」んん~、何ともセーラの我慢強さを強調しているかのように聞こえてきます。

セーラは父の亡くなった真相を確かめるために、インドの警察に手紙を出しています。やはりセーラは父の亡くなったことを受け入れられなかったのでしょうね。「どうかお父様が亡くなったことが嘘でありますように。」と願いを込めながら。

しかし、セーラの願い虚しく手紙は束になってインドから送り返されてしまいます。これでセーラは本当に父が亡くなったことを受け入れます。

毎日台所の下働きから、洗濯、掃除などセーラはベッキーと共に頑張っていきます。しかし本来ならこんな酷使の日々を送っていたら逃げ出したくもなるはずなのですが。

でもセーラはもう自分には頼る親戚もない、行くところが他にはないのだから、メイドとしてやっていくしかないと心の奥では常にプリンセスとしての誇りを忘れてはいなかったのでしょう。

ミンチン学院の隣りにインドから引っ越してきた見知らぬ紳士が病気だと知ったセーラは、心優しく教会へどうか紳士の病気が早く快復するようにと、祈りをささげます。それは自分の父がインドの奥地で熱病にかかって亡くなってしまったことで、とても他人事と思えなかったからです。

セーラはもう11歳にしては大人並み以上の我慢強さと優しさを持っていたんですね。自分より貧しい子がいるんだと分かれば、お腹すいてるにも関わらず、パンを分けてあげるなど本当に他人に対しても配慮の行き届いている少女です。

でも隣の紳士こそがセーラを探していた父の友人であり、これからのセーラの人生のカギを握る人だとはセーラはさすがに気づいてはいませんでした。酷使され、病気になった時に暖かい料理を運んでもらったことをきっかけに、セーラの運命は大きく変化を遂げようとしつつありました。

そして紳士と巡り合い、莫大な遺産を相続し、ダイヤモンドプリンセスになったセーラはベッキーを引き取ってまた幸福な少女として戻れました!人生は何も辛いことばかりじゃない、いつかはいいことに巡り合える!まさしくセーラはその通りだったのです!

プライドの高いラビニア!セーラをイジメた割には最後は負けたと自覚

ミンチン学院の代表生徒、ラビニア・ハーバートはアメリカ人の父を石油王に持つ大富豪の13歳の少女です。同じ年のジェシーやガードルートの2人をいつも取り巻きにし、自分より弱い立場の子にはイジメや嫌がらせをする、といった意地悪な性格の持ち主です。

お金持ちだということを常に鼻にかけ、プライドが高く、ミンチン院長に取り入るなど陰湿な面が沢山見られます。ですが、同じ学院内の生徒の殆どはラビニアにはあまり好意を持っていません。

セーラが学院にやってくる前までは、同室のアーメンガードをいじめたり、幼いロッティまでもいじめたりして、本当に優しさが全然見えない有様で、アニメを見ていてこのラビニアにはいい所など全然見当たりませんでした。

そしてセーラが学院に入学してきた時には、自分よりお金持ちだと知るとすぐに嫉妬心からセーラを憎むようになり、早速彼女に対して意地悪が始まります。

そんなセーラもまだ生徒だった時にはラビニアを睨み付けて、心の中で彼女をぶつなど強みを見せていましたが、父の死によってメイドになってしまってからはラビニアのエスカレートしていく意地悪に我慢を強いられる羽目になりました。

セーラの境遇の一変したことに一番うれしさを感じていたのはラビニアです。セーラの11歳の誕生日に父の死を知らされたことによってショックを受け、悲しむセーラの姿を見て、ラビニアは密かに悪女の微笑みをしていましたから…!!

それからというもの、ラビニアはメイドとして働くセーラをミンチン院長同様に酷使します。それが意地悪によるものだと分かっていても、セーラは反論出来ません。ですからラビニアはますますいじめをエスカレートさせていきます。

密かにフランス語の勉強を続けるようにと、セーラを陰で暖かく応援していたフランス語の先生ディファルジュ。セーラも先生の親切に受けこたえようと、夜仕事を終えてからフランス語の勉強に励みます。

ですがその様子を見ていたラビニアは、ミンチン院長に「ディファルジュ先生はセーラをひいきしている。」と告げ口をし、そしてミンチン院長はディファルジュ先生をクビにしてしまいます。何ともミンチン院長を巻き込むところはいかにも卑怯な、そして彼女の性格が出ていることがよくわかります。

それにセーラが特別生徒だった頃に使っていた部屋を自分のものにしたり、一度はセーラを自分の専属メイドにさせたい(これは結局ラビニアの父の反対により出来なかった)と思ったりと何でもかんでも自分の思い通りにセーラを操ろうとします。

ですがセーラもそんなラビニアの意地悪には決して負けてはいませんでした。セーラにはちゃんと味方がいました。同じメイドのベッキー、そして友達のアーメンガード、ロッティです。特にベッキーはセーラにとっては本当に心強い味方です。

ラビニアはセーラに味方する少女たちも意地悪します。でも決して皆彼女の意地悪には負けてはいませんでしたね。ラビニアの心の奥では「セーラなんか学院からいなくなればいいのに!」と邪魔な存在でしかなかったのです。

しかし、ミンチン学院の隣りの紳士がセーラを探していた張本人であり、父が亡くなった時の破産宣告は取り消され、莫大な遺産相続とダイヤモンドプリンセスに返り咲いたセーラに対し、ラビニアは悔しさを覚えずにはいられませんでした。

彼女はプライドが高いですから、何でも自分が一番でありたいと思っていましたが、さすがにプリンセスになったセーラにはもう勝てないと敗北を認め、セーラとは最後には和解しました。

ですが、セーラに対する今までの意地悪したことに対してラビニアは全然謝罪の言葉がありませんでした。

ミンチン院長とアメリア!この対照的な姉妹は意外と苦労してた?

セーラの父が亡くなって、破産宣告されたミンチン院長は、セーラをベッキーと同じメイド扱いし、暗い薄汚い屋根裏部屋へ彼女を住まわせる、酷使するなど何とも酷い仕打ちをする冷酷な女性です。

それにお金に関しては相当な執着心があり、学院経営に関してはいつもピリピリしています。ですから学院経営の補助や評判を落とさないために、市長夫人には常にペコペコしています。

でもミンチン院長は当初からセーラに関しては、いい印象を持ってはいなかったことは確かです。初めて学院を訪れた時でも妹のアメリアに、「あの子は父親に甘やかされすぎた実に扱いにくい子です!」と話しています。それにセーラがフランス語が堪能なことに関してもミンチンは彼女に嫉妬心を抱いていました。

ですからミンチン院長にしてみれば、セーラは最初は大金持ちで学院の援助金を父から出してもらえる以外では決して学院には歓迎されていなかったことが浮き彫りにされています。

セーラがメイドになってからというもの、ミンチン院長はことごとく彼女に辛く当たるようになり、学院の評判を落としたくないために、セーラを追いだすことが出来ず常にイライラしていました。その反面、妹のアメリアはセーラを可哀想だと常に思い、手出しをすると姉のミンチン院長ににらまれるのが怖くて、何も口出し出来ませんでした。

それに何の根拠もなく、セーラをぶったり、食事を抜くなどの仕打ちは最早「児童虐待」に当たるシーンも何種類も見られます。特に物語の終盤でセーラとベッキーが隣りの家の魔法のご馳走を盗んできたものだと勝手に誤解し、セーラを屋根裏部屋から寒い馬小屋へ移すのは何とも怒りを覚えずにはいられません。

本当にミンチン院長は優しい心のひとかけらもありません。セーラを常に厄介者として見ているので、見ている私達も怒りとハラハラ感でいつも一杯でした。

で、この底意地悪いミンチン院長と姉に口出しが出来ない優しいアメリアのこの対照的な性格の姉妹が実は意外にも苦労してたってことを皆さんはご存知でしょうか?

アニメの中で、アメリアが腰を強打するけがをして、セーラが看病する場面があるのですが、そこでアメリアは自分たちの過去をセーラに打ち明けます。

自分たちも幼いころに両親を亡くし、姉のミンチンが親代わりとなって、妹の自分を育ててくれたことや、叔母の家に引き取られて慈善学校に通いながら働いてた事。どうも叔母の家ではセーラの様にミンチン院長は下働きをしていたようです。アニメの回想シーンで出てきます。

貧しかったので、住み込みで家庭教師の仕事もしていたとのこと。アメリアの話で2人姉妹の過去が何もかも明らかになります。

セーラはミンチン院長とアメリア姉妹も相当苦労してきたんだと驚きますが、でも過去に貧しい経験をしていたのなら、セーラのことだって理解出来るはずです。でもミンチン院長はセーラに対しては冷たい態度ばかりでした。

苦労に苦労して、妹のアメリアにはちゃんと学校を卒業させた優しいところのあるミンチン院長なのに…!!そして学院を経営できる様までにのし上がったのに…アメリアはセーラに話してました。「いつのまにか学院の経営のことでしか頭のない人になってしまったの。」

人間儲かるようになると、変わってしまうのでしょうか?何だか謎です。でもアメリアの話からするとミンチン院長はアメリアを育てて、母親変わり兼働き者の凄い苦労人だってことがよくわかりました。

小公女セーラ!父親が娘をロンドンの学校に入学させた理由とは?

小公女セーラは1年を通してハラハラドキドキして見た作品です。大金持ちの女の子が父の突然の死によって一気に貧しくなり学園のメイドとして、酷使される日々を強いられました。

この過酷な運命を背負ってきた主人公のセーラではありますが、もしロンドンへ来るようなことがなけれな彼女はインドでそのまま幸せに暮らせてたのではないでしょうか?

セーラの父・ラルフは娘をロンドンで本格的に勉強させて、教養を付けさせたい、と考えます。でもどうして親子離れて暮らしてまで娘をロンドンへ行かせる必要があるのでしょうか?

インドに住んでいても、学校はいくらでもあったはずです。セーラの時代というのは、実は親元を離れて寄宿舎へ行って勉強させる風習があった模様です。やはり寄宿舎に入る生徒は裕福な家庭育ちの子供ばかりで、語学、数学、行儀見習いなど上流階級を学ばせるために寄宿舎制度がありました。

とかくお金持ちの人々は晩さん会や舞踏会など大勢人の集まる所へ行く機会が多く、それに見合ったマナーや作法を子供のうちに学んでいくことが多かったのです。

ですからセーラの父・ラルフも母親を亡くしたセーラに教養と行儀作法を身に付けさせたい、それには自分の生まれ故郷のイギリス・ロンドンなら彼女は幸せになれるはずだと考えて、彼女をロンドンの寄宿舎に入学させることを思いつきます。

それには専属の弁護士が必要となり、ラルフはバローという名前の弁護士を雇って、セーラに相応しい寄宿舎を探します。それが「ミンチン女子学院」だったというわけです。

バロー弁護士を通じて、ミンチン女子学院に入学が決まったセーラの身の回り品はどんどん運び込まれて、ミンチン院長や妹のアメリアを驚かせます。大金持ちの子供なので特別生徒の扱いとして、セーラは入学を許されます。

でもラルフの選択は果たして正しかったのか?と言いますと決して正しくなかったように思います。セーラをロンドンの寄宿舎に入れたばかりに運命のいたずらか、ラルフは重病になって亡くなってしまい、破産宣告と債務処理に陥ってしまいました。その上、残されたセーラには更なる辛い人生が待ち構えていました。

特別生徒から一気に貧しい少女として、台所の下働きへ一変してしまいます。それこそ親子別々にならなかった方がセーラはず~っとインドで何不自由なく暮らせたはずです。

アニメの中ではセーラは行儀作法もダンスも完璧。それにフランス人の母の影響もあってか、フランス語は堪能です。セーラの母は彼女が4歳の時になくなっていますが、父が常にフランス語でセーラに話しかけてたらしく、そのお蔭で彼女はフランス語は誰にも負けないくらいにペラペラ話せます。

ミンチン女子学院ではフランス語の勉強に特に力を入れていましたが、セーラにはフランス語の授業は必要なかったかもしれませんね。

父・ラルフは結局命を落としたことで、愛娘を苦労のどん底に落としてしまいます。1人の人間がお金持ちから貧しさへと一気に人生が変わるなんて現代では考えられません。それに扱い方も豹変させるなんて本当に憤りを感じられずにはいられませんでした。