ペリーヌ物語!インドに住んでいた時から家族全員貧しかったのか?

ペリーヌは13歳の女の子で、両親と3人でインドで暮らしていました。でも本来はフランスの父方の祖父のところへ旅に出る物語ですが、どうしてペリーヌ親子3人はフランスへ行くことになったのでしょうか?

ペリーヌの父・エドモンはフランスのマロクール村の生まれであり、大金持ちビルフランンの息子でした。ビルフランは早くに妻を亡くし、乳母を雇ってエドモンを育ててきた大きな織物工場を経営する人です。

ビルフランは何とかエドモンに織物工場の後継者になってほしいと願い続け、結婚相手も決めていたのですが当時から親子仲は決して良くなく、言い争ってばかりいました。ある時、ビルフランは仕事の命令でエドモンをインドに行かせます。エドモンはインドでインド人とイギリス人のハーフの女性と知り合います。この女性がペリーヌの母・マリなのです。

すぐに愛し合った2人は結婚し、一人娘のペリーヌを授かります。この結婚に猛反対のビルフランは何度もエドモンにフランスに戻る様に手紙で説得しましたが、応じないためとうとう親子の縁を切ってしまいました。

エドモンはフランスの織物工場の後継者のことなど必要ないと覚悟を決め、インドでマリと娘のペリーヌと親子3人で暮らしていくことにしました。もう親子の縁も切ったので、マリとペリーヌとインドで骨をうずめようとも考えていました。

でも最初は順調にいってたエドモンの仕事(詳細は不明)がどんどんうまくいかなくなり、生活のやりくりがうまくいかなくなったので、ペリーヌが13歳になった時、エドモンは3人で自分の故郷フランスのマロクールへ帰ろうと提案します。

元々大金持ちの生まれのエドモンがインドからフランスのビルフランのところへ帰ろうと決心したのは、もう相当貧しくなっていたに違いありません。

エドモンがインドでマリと結婚したのは、やはりビルフランに決められた女性と結婚させられるのが嫌で急いで式をあげたとも考えられますね。親の決めた結婚とは大昔ではよくあった話です。

当時としては親は子供には自分の家がらに相応しい相手と結婚して、子供を産ませるといった習慣というか、習わしがあったに違いありません。親の決めた結婚など大昔は当たり前だったと言えます。

でもペリーヌの母・マリはエドモンがフランスへ帰る決意を聞いても、決して反対などせず、夫のいうことに従って一緒に行くことにします。しかし旅をするには沢山のお金がかかります。汽車賃、船賃が出せないペリーヌ親子はとある町でロバと家馬車、写真機を手に入れてフランスまでの遠い距離を旅することになったのです。

そうなるとエドモンは家出覚悟でインドにやってきて、マリと出会ったことでお互いにひかれあって結婚したんですね。ですからエドモン自身、父のビルフランの思い通りにはなりたくないといった思いから何もかも捨てるつもりでいたのですね。

ですから結果的にインドで暮らしていたペリーヌ親子は最初から貧しい生活をしていた、ということになります。

それで親子3人もうインドでは暮らしていけないので、エドモンが親子の縁を切った父・ビルフランともう一度やり直すつもりでフランスに戻ることにしたのかもしれません。ビルフランにすぐには許されないことを覚悟の上で。

ペリーヌはフランスのおじいさまのところに行ける喜びで一杯でしたが、両親はこの時娘には自分たちが祖父の反対で結婚して今までインドで暮らしてきたことは一切明かしてはいませんでした。
さそかし辛かったことでしょう…!!