1830年代、イギリスからオーストラリアへ開拓農民を夢見た家族がやってきた物語です。イギリスから広い土地を手に入れるためオーストラリアへ渡ってきたのはポップル一家。

この時代のオーストラリアはまだ土地の測量が進んでおらず、街らしい所は少なかったとのことです。主人公ルーシー・メイは姉のケイトと共に行動するとっても動物好きな女の子です。

折角開拓農民を夢見てきたのに、相応しい土地が見つからず苦悩するルーシー・メイの両親。とりあえず南オーストラリアのアデレードで小さな家を買い、住むことにします。ですが買った家もとても家族全員住める状態ではなく、増築したり、井戸を掘ったりするなどして生活することにしました。

そんな最中ルーシー・メイと姉のケイトはオーストラリアの沢山の珍しい動物を見ては感動します。コアラ、カンガルー、かものはし、笑いかわせみなど…イギリスでは全然見かけることのなかった動物ばかりです。

オーストラリアにはディンゴと言うオオカミの親戚みたいな凶暴な動物がいました。ディンゴは羊ややぎなどの家畜を狙う恐ろしい生き物です。でも狩りをしていた男性により母親ディンゴが撃ち殺され、子供のディンゴをルーシー・メイは見つけて育てることにします。

両親は最初は猛反対でしたが、ルーシー・メイが一生懸命子供のディンゴを調教したため、やがて大人になっても野生の凶暴さは出ることなく、ポップル家の大事な一員になりました。名前は「リトル」と名付けられました。

ある日、ポップル一家に転機が訪れます。やっと土地が手に入るチャンスが巡ってきました。しかしリトルが近所のペティエルの犬ハッピーと喧嘩し、リトルがかみ殺したのを恨んで先回りして高額で土地を買い取ってしまいました。

元々ハッピーが悪いのです。ポップル家の家畜を何度も襲っていましたから。それをきっかけに父親は希望をすっかり失ってしまいます。

オーストラリアに来て2年後。全然農民開拓の夢がかなわぬまま月日が流れました。失意の父親は何とか生計を立てようと本業のお百姓以外の仕事をします。長男のベンは税関の仕事、長女クララはパン屋で働き、母親は家の中の小さな畑を耕しては農作物を作っていました。ケイトは家の手伝い、ルーシー・メイと末っ子のトブは学校へ通うようになりました。

こんなに一生懸命一家が働いても生活はちっとも豊かになりません。その上運悪く父親は仕事先の工事現場で足を捻挫するけがをし、働けなくなってしまいます。そしてどんどんお金はなくなってしまいました。

生活出来るお金がなくなってしまった以上、家にあるものを売りに出す家族。でもルーシー・メイが一番大切にしていた羊を父親は競売にかけてしまいます。ルーシー・メイは悲しさのあまり、家出をし、アデレード橋で暴れ馬により頭を強く打って倒れてしまいます。

目が覚めた時はプリンストン家の御屋敷。でもルーシー・メイは何と記憶喪失になってしまいました。プリンストン夫人はそんな彼女を心配し、亡くした子供と重ね合わせてエミリーと呼ぶようになります。

その頃ポップル家は行方不明になったルーシー・メイを探すのに必死でした。リトルが飛び出してルーシー・メイを探しだし、その瞬間彼女は記憶を取り戻しました。

父親はルーシー・メイを助けてくれたプリンストン夫妻に感謝をします。一方のプリンストン夫妻もポップル家を気に入り、一度はルーシー・メイを養女にしたいと考えますが、彼女の家族思いの気持ちに魅かれて土地を無条件で譲渡し、やっと一家に農民開拓の夢がかなって新たな旅立ちをするということで物語は終わります。