セーラの父が亡くなって、破産宣告されたミンチン院長は、セーラをベッキーと同じメイド扱いし、暗い薄汚い屋根裏部屋へ彼女を住まわせる、酷使するなど何とも酷い仕打ちをする冷酷な女性です。

それにお金に関しては相当な執着心があり、学院経営に関してはいつもピリピリしています。ですから学院経営の補助や評判を落とさないために、市長夫人には常にペコペコしています。

でもミンチン院長は当初からセーラに関しては、いい印象を持ってはいなかったことは確かです。初めて学院を訪れた時でも妹のアメリアに、「あの子は父親に甘やかされすぎた実に扱いにくい子です!」と話しています。それにセーラがフランス語が堪能なことに関してもミンチンは彼女に嫉妬心を抱いていました。

ですからミンチン院長にしてみれば、セーラは最初は大金持ちで学院の援助金を父から出してもらえる以外では決して学院には歓迎されていなかったことが浮き彫りにされています。

セーラがメイドになってからというもの、ミンチン院長はことごとく彼女に辛く当たるようになり、学院の評判を落としたくないために、セーラを追いだすことが出来ず常にイライラしていました。その反面、妹のアメリアはセーラを可哀想だと常に思い、手出しをすると姉のミンチン院長ににらまれるのが怖くて、何も口出し出来ませんでした。

それに何の根拠もなく、セーラをぶったり、食事を抜くなどの仕打ちは最早「児童虐待」に当たるシーンも何種類も見られます。特に物語の終盤でセーラとベッキーが隣りの家の魔法のご馳走を盗んできたものだと勝手に誤解し、セーラを屋根裏部屋から寒い馬小屋へ移すのは何とも怒りを覚えずにはいられません。

本当にミンチン院長は優しい心のひとかけらもありません。セーラを常に厄介者として見ているので、見ている私達も怒りとハラハラ感でいつも一杯でした。

で、この底意地悪いミンチン院長と姉に口出しが出来ない優しいアメリアのこの対照的な性格の姉妹が実は意外にも苦労してたってことを皆さんはご存知でしょうか?

アニメの中で、アメリアが腰を強打するけがをして、セーラが看病する場面があるのですが、そこでアメリアは自分たちの過去をセーラに打ち明けます。

自分たちも幼いころに両親を亡くし、姉のミンチンが親代わりとなって、妹の自分を育ててくれたことや、叔母の家に引き取られて慈善学校に通いながら働いてた事。どうも叔母の家ではセーラの様にミンチン院長は下働きをしていたようです。アニメの回想シーンで出てきます。

貧しかったので、住み込みで家庭教師の仕事もしていたとのこと。アメリアの話で2人姉妹の過去が何もかも明らかになります。

セーラはミンチン院長とアメリア姉妹も相当苦労してきたんだと驚きますが、でも過去に貧しい経験をしていたのなら、セーラのことだって理解出来るはずです。でもミンチン院長はセーラに対しては冷たい態度ばかりでした。

苦労に苦労して、妹のアメリアにはちゃんと学校を卒業させた優しいところのあるミンチン院長なのに…!!そして学院を経営できる様までにのし上がったのに…アメリアはセーラに話してました。「いつのまにか学院の経営のことでしか頭のない人になってしまったの。」

人間儲かるようになると、変わってしまうのでしょうか?何だか謎です。でもアメリアの話からするとミンチン院長はアメリアを育てて、母親変わり兼働き者の凄い苦労人だってことがよくわかりました。