ラスカルは愛嬌ある可愛いキャラ!実際のあらいぐまはどうなの?

アニメの中で見るラスカルって本当に愛らしくて可愛いあらいぐまです。子供の頃動物園であらいぐまを見ると、「ラスカルが沢山いるよ~!!」と母親に叫んだ覚えもありますし、実際自分が母親になって、動物園へまだ小さかった子どもたちにあらいぐまを見せると、「ほら、ここにラスカルいるよね。」と話した覚えがあります。

私の娘はNHK BSでラスカルが放送されたときに一生懸命見ていました。私の子供の頃のアニメが平成生まれの子に受けるとは…まさしくこれは親子2代、楽しめるアニメだ!と喜んでいました。

それ以来娘はラスカルのアニメが大好きになり、毎日の様に「ラスカルのビデオが見たい。」と言いだしてきました。それで飽きることなく毎日見ていました。それくらい印象強く引き付ける作品だったんですね。

アニメのあらいぐまは人間と仲良く、食べるものも人間と殆ど変わらない食生活をしていました。では実際の野生のあらいぐまはどんなものなんでしょうか?

本来野生のあらいぐまはアメリカ合衆国、カナダ、メキシコなどに多くいると言われています。実際のあらいぐまラスカルもアメリカが舞台になっていますから、それは当然のことといえます。

しかしアニメの中で主人公が赤ちゃんあらいぐまを見つけて育てて行きますが、現実あらいぐまって人間に飼われたら懐くのでしょうか?

まあ原作者のスターリングが実際にラスカルと名付けて、飼っていたわけですから全然懐かない、わけでもありません。でもあらいぐまはアニメでイメージしているのとは大幅に違います。

本当の野生のあらいぐまは非常に凶暴と言われています。農作物を荒らしまわり、家畜のニワトリなども平気で襲います。本当に人間になつくのは幼少期だけで、大人になると急に野生の本性を現すので、もう大人になったあらいぐまは飼うことが本当に難しくなるというか、もう不可能になっていくのです。

でもアニメのラスカルの影響で、野生のあらいぐまを捕獲して飼うことが一時期ありましたが、あまりにもアニメとのイメージがかけ離れていたために、無責任にも飼えないからといった理由から、勝手に逃がしてしまう飼い主が続出しました。逃がされたあらいぐまは、どんどん凶暴化し、農作物や家畜を荒らすだけでなく、人間まで襲うようになります。ですから野生化したあらいぐまがどんどん子孫繁栄をしたがために、日本では人間の住む住宅街にまであらいぐまが出没し、騒ぎを起こしています。

それにあらいぐまは結構病原菌をばらまきますので、身近な犬や猫までが感染する危険性は非常に大きいです。ですから野生のあらいぐまを見掛けたとしても餌などは絶対に与えてはいけません。

餌を与えればそれだけ多くの糞をしますので、そこからどんな病原菌が出てくるかのリスクがますます高くなるからです。ですから日本では法律であらいぐまの飼育・飼うことは原則禁止とされています。

動物園でさえもあらいぐまの世話をするのには難しい声が挙がっています。あらいぐまは体が大変やわらかくて運動能力にすぐれています。従って逃げてしまうともう見つけるのに大変になり、これはもうあらいぐまの能力の方が人間より勝っているとしか言いようがありません。

写真で見るとあらいぐまって本当に可愛い顔してますけど、この可愛い顔の裏には野生の凶暴性が潜んでいるんですね。

子供時代は自分自身もラスカルを見て、あらいぐまは賢くて人間に懐ける動物なんだ~って信じてましたが、それも小さいうちだけで、大人になって野生の凶暴さを出してからっではもう遅いんだとよくわかりました。