Page 3 of 10

野生動物と人間が触れ合う!不可能を可能に変えたアニメかも?

アニメのラスカルと実際のあらいぐまはだいぶかけ離れていますが、でもこのあらいぐまラスカルは野生と人間が触れ合うことのできる不可能を可能に変えたアニメでもあります。

ですが、実際のあらいぐまは法律でも飼育禁止にされているのに何故そんなことが言えうるのか?と疑問視される方がいらっしゃるかもしれません。ですが野生の動物は何もあらいぐまだけではありません。他にも沢山いますよね。

日本国内であれば、山じゃなくても街中では雀が沢山飛んでいます。それにカラスも。カラスは相変わらず嫌われ者の鳥類ですが、実は飼うと意外にも人間に懐くのです。実は昔私の近所でカラスを捕まえて、籠で飼っていた人がいたのです。

正直周囲は「カラスを飼うなんて…!」と妙に気持ち悪がりましたが、カラスを駆っていた本人は何とも思わず、可愛がっていたのです。そう、ラスカルの中でも登場したポーと同じなのです。

しかし朝から「カーカー」と鳴かれるとさすがに近所迷惑で、苦情をいう人もいましたけど、当人は何を言われても逃がそうとはしませんでした。狭いかごに入れられて、玄関しかも誰もが目の付く場所に置かれていたものですから、何だか~って抵抗感はありましたね。

でもよ~くカラスの顔を見てみると、確かに体は真っ黒ですが意外と可愛い顔をしているんですよね。何といいますか、あの真っ黒な体にまんまるの目が妙にマッチしているのです。それに飼い主からいい餌を貰っているのか、体のつやがピカピカしてました。ポーのように実際のカラスは飼いならされると人間に懐くのは間違いありません。

それからカラスと同じ鳥類ではありますが、そのカラスとはうらはらに身近によく飼われているセキセイインコを皆さんはよく知っていますよね?セキセイインコだって本来は野生の鳥類だったのです。元々インコ類はオーストラリアに生息する鳥類ですが、あの体の色の美しさに人間たちが魅かれて、捕まえて飼うようになった、とも聞いております。

セキセイインコは体の色が多種多様で本当に美しい鳥です。それに何といっても愛らしくて可愛いです。ですからいつの間にか野生から身近なペットとして飼い鳥になってしまいました。

それにあのセキセイインコ独自の羽毛のふわふわ感。実に気持ち良くて、感触がいいのでますます可愛さ倍増になります。過去に私はセキセイインコを飼っていました。つがいのインコがどんどん卵を産んでひなをかえし、手乗りインコとして育てて行ったら最高14羽まで増えてしまいました。

セキセイインコはおうむの仲間ですから、しこめば言葉を覚える能力があり、よくしゃべるようになります。機嫌のいい時、体調のいい時は常にしゃべりっぱなしで、独り言を言ってるんですね。あれがセキセイインコの愛嬌とも言えますでしょうか。

ユーチューブの動画でセキセイインコの野生を見たのですが、やはり人間に飼われているセキセイインコとは違い、少し色が汚れているように見えます。でも集団で飛んでいったり、行動するところは他の野鳥と何ら変わりはありません。

他のインコにしてもそうですが、やっぱり身近なペットとして飼われるようになり家族の一員となっています。

あらいぐまはだめでしょうが、野生の動物でも全部が全部人間には馴染めない、懐かないことはありません。ローカルニュースでよく山から下りてきたタヌキやキツネなども餌を貰うことによって人間に懐いたっていう報道も見たことがあります。

まさしくラスカルのアニメは野生との動物の触れ合いをいかに大事にしよう!と教えてくれたのです。

ラスカルは愛嬌ある可愛いキャラ!実際のあらいぐまはどうなの?

アニメの中で見るラスカルって本当に愛らしくて可愛いあらいぐまです。子供の頃動物園であらいぐまを見ると、「ラスカルが沢山いるよ~!!」と母親に叫んだ覚えもありますし、実際自分が母親になって、動物園へまだ小さかった子どもたちにあらいぐまを見せると、「ほら、ここにラスカルいるよね。」と話した覚えがあります。

私の娘はNHK BSでラスカルが放送されたときに一生懸命見ていました。私の子供の頃のアニメが平成生まれの子に受けるとは…まさしくこれは親子2代、楽しめるアニメだ!と喜んでいました。

それ以来娘はラスカルのアニメが大好きになり、毎日の様に「ラスカルのビデオが見たい。」と言いだしてきました。それで飽きることなく毎日見ていました。それくらい印象強く引き付ける作品だったんですね。

アニメのあらいぐまは人間と仲良く、食べるものも人間と殆ど変わらない食生活をしていました。では実際の野生のあらいぐまはどんなものなんでしょうか?

本来野生のあらいぐまはアメリカ合衆国、カナダ、メキシコなどに多くいると言われています。実際のあらいぐまラスカルもアメリカが舞台になっていますから、それは当然のことといえます。

しかしアニメの中で主人公が赤ちゃんあらいぐまを見つけて育てて行きますが、現実あらいぐまって人間に飼われたら懐くのでしょうか?

まあ原作者のスターリングが実際にラスカルと名付けて、飼っていたわけですから全然懐かない、わけでもありません。でもあらいぐまはアニメでイメージしているのとは大幅に違います。

本当の野生のあらいぐまは非常に凶暴と言われています。農作物を荒らしまわり、家畜のニワトリなども平気で襲います。本当に人間になつくのは幼少期だけで、大人になると急に野生の本性を現すので、もう大人になったあらいぐまは飼うことが本当に難しくなるというか、もう不可能になっていくのです。

でもアニメのラスカルの影響で、野生のあらいぐまを捕獲して飼うことが一時期ありましたが、あまりにもアニメとのイメージがかけ離れていたために、無責任にも飼えないからといった理由から、勝手に逃がしてしまう飼い主が続出しました。逃がされたあらいぐまは、どんどん凶暴化し、農作物や家畜を荒らすだけでなく、人間まで襲うようになります。ですから野生化したあらいぐまがどんどん子孫繁栄をしたがために、日本では人間の住む住宅街にまであらいぐまが出没し、騒ぎを起こしています。

それにあらいぐまは結構病原菌をばらまきますので、身近な犬や猫までが感染する危険性は非常に大きいです。ですから野生のあらいぐまを見掛けたとしても餌などは絶対に与えてはいけません。

餌を与えればそれだけ多くの糞をしますので、そこからどんな病原菌が出てくるかのリスクがますます高くなるからです。ですから日本では法律であらいぐまの飼育・飼うことは原則禁止とされています。

動物園でさえもあらいぐまの世話をするのには難しい声が挙がっています。あらいぐまは体が大変やわらかくて運動能力にすぐれています。従って逃げてしまうともう見つけるのに大変になり、これはもうあらいぐまの能力の方が人間より勝っているとしか言いようがありません。

写真で見るとあらいぐまって本当に可愛い顔してますけど、この可愛い顔の裏には野生の凶暴性が潜んでいるんですね。

子供時代は自分自身もラスカルを見て、あらいぐまは賢くて人間に懐ける動物なんだ~って信じてましたが、それも小さいうちだけで、大人になって野生の凶暴さを出してからっではもう遅いんだとよくわかりました。

少年スターリングは動物好き!どんな動物でも友達に思えるのは何故?

主人公のスターリングは物語の最初から動物を飼っていました。カラスのポー、スカンク4匹、犬のファウザーがいました。カラスのポーはスターリングも手を焼くほどの酷いいたずら者で、近所の教会に巣を作って、鳴き声も「アホー、アホー」とわめいては、牧師さんや周囲の人達を不快にさせたり、注意をさんざんさせられる始末でした。

犬のファウザーはその反対で、とてもノース家には頼りになる番犬です。それにとても頭がよく、スターリングや父のウイラード、母のエリザベスからはとてもかわいがられていました。

スカンク4匹については、イタズラ少年がラスカルを盗みだそうとファウザーに犬をけしかけましたが、あまりのファウザーの迫力に相手の犬は負けてしまい、スカンクに八つ当たりしてほえてしまい、それに驚いたスカンクたちが臭いおならをぶちかまして、たまたま教会で結婚式をあげていたカップルにも影響を及ぼしてしまい、式のやり直しをするといったトラブルが発生しました。

そのことに怒った近所のサーマンはスカンクを殺す!と言いだしましたが結局スターリングはスカンクが殺されるのはたまらなかったので、仕方なくウエントワースの森に逃がしてやりました。

スターリングはスカンクたちは逃がしてしまいましたが、ラスカルやカラスのポーはどんなに近所の人から何を言われようとも決して途中で捨てるようなことはしませんでした。

「何しろ僕の友達ですから。」この彼の言葉にはハッとするものがあります。スターリングはどんな動物でも人間同様、友達にしてしまうんですね。

では彼はどうしてどんな動物でも友達と思えるのでしょうか?やはりそれは彼の心の奥から動物を深く愛する気持ちがあるからではないでしょうか。

ラスカルを赤ちゃんの時から育てて、スターリングは常にラスカルを友達と思い、そしてついには「僕の親友」とまで周囲に言うようになります。そして本当にラスカルを心から愛して毎日共に過ごしていきます。

そんなラスカルもスターリングの優しい気持ちが伝わったのか、彼を信じ、なつくようになります。あの可愛さは本当に釘付けにされましたね。

しかしスターリングがどんなにラスカルやポーを友達だと思っても、肝心のラスカルとポーはどうも馬が合いません。スターリングが赤ちゃんだったラスカルを連れてきたときから何だかポーの様子がおかしかったのは気づいていました。スターリングがラスカルをあまり可愛がるので、やきもちを焼いていたんでしょうね。

それにスターリングは近所の馬のドニイブルックやアリスとノーザネイルのホテルに出かけた時に知りあった沢山の動物たちとも何の違和感もなく接します。やはり彼は根っからの動物愛護精神のある少年と言えましょう。きっとラスカル意外の動物でもひょいひょいと友達にしてしまうでしょうね。

でもやっぱりスターリングにとってラスカルはかけがえのない存在、親友です。檻に入れることになっても、彼は胸を痛めますが、ラスカル自身も決してスターリングが本心から自分を檻に閉じ込めたんじゃない、ということが分かったのか素直に入ることを受け入れています。

やはり動物は飼えば家族の一員です。ただ可愛いだけでは飼えないでしょう。人間と同じように愛情を持って飼うようにと、このアニメで教えてもらったとも言えます。

あらいぐまラスカル!原作者は実は主人公の名前だって知ってる?

あらいぐまラスカルは世界名作劇場の中では、現在でも人気を誇っている作品と言えます。主人公の少年スターリングと野生のあらいぐまラスカルが人間と動物を超えた友情物語を見事にアニメの中で当時の子供達に分かりやすく描かれているためだと思います。

ところで皆さんはこのアニメあらいぐまラスカルの原作者の名前をご存知でしょうか?他の名作劇場は有名な作家が多いですが、このあらいぐまラスカルだけは主人公の名前「スターリング・ノース」そのままです。しかも原作名も「はるかなるわがラスカル」であり、これは実話を元にアニメ化された、ということです。

登場人物も実名で挙げられており、特にスターリングの2人の姉のセオドラやジェシカは実在の人物です。しかし原作とは違うところがあります。実は原作ではスターリングには上に兄がいた、ということです。アニメでは兄は全然登場してませんね。

あくまで3人姉弟の設定になっていました。といいますのも、原作もアニメ版でもスターリングは末っ子であることには間違いありませんが、何しろ上の姉、兄とは年齢が離れていましたので、原作ではスターリングの兄は第一次世界大戦の兵士になり、早くに戦死してしまった、ということです。

やはり当時子供向けのアニメにしては、お兄さんが戦死していないというのは少し抵抗があるからといった配慮で、変更されたと言えます。

それからラスカルとの初めての出会いも原作とアニメでは大きな違いがあります。森の中であらいぐまを発見したのは同じですが、何処が違うのかといいますと原作ではスターリングは友人とあらいぐまの住処を掘って、強引に赤ちゃんあらいぐまを捕まえたとのことです。そしてアニメ版では母親のあらいぐまをハンターに撃ち殺されてしまった、この違いなんですね。

やはりアニメのスターリングは動物好きな心優しい少年ですから、原作そのままのスタートではとても好感を持てないことで、ここでも変更されています。

スターリングの住んでいたアメリカのミルウォーキーから離れたブレルスフォードも実在する土地名で、1910年代が物語になっていますので、当時としては実に田舎でのんびりしたムードの漂う暮らしをしていたのがうかがえます。

アニメの中でラスカルは檻に入れられる前は、庭に自由に放し飼いにされてましたし、各家には必ず玄関、裏口がありました。スターリングの家もちゃんと玄関と裏口がありました。彼の友達などは、玄関からではなく、裏口から入るのが当たり前となっていたくらいです。

夜寝るシーンでも、スターリングは家のカギをかけている様子など見かけませんでした。今の日本じゃ考えられません。簡単に泥棒や強盗に入られてしまいます。でもスターリングのいた田舎は治安が実によくて生活しやすい所であったことが浮き彫りにされているのがよくわかりました。

原作のスターリングは実際にラスカルを飼っていたわけですから、勿論可愛がっていたわけです。でもラスカルとの別れのシーンでも原作とアニメでは大きな違いがあります。

アニメではスターリングの父親の経営する牧場が台風で全滅し、事業の立て直しにも失敗したので、只1つ残された農場で働く父が住み慣れた家を手放したことにより、スターリングは姉の家に引っ越すためにラスカルを野生に戻す決心をして別れています。

原作では動物嫌いの家政婦が来るので、(アニメではハケットさんがモデル。でも原作では登場なし)檻に入れるくらいだったら野生に戻したほうがいいと考えて、ラスカルと別れています。

只原作、アニメと同じなのはカヌーにラスカルを乗せて湖で放す、という点です。実話でも変更点ありますね。