ふしぎな島のフローネは家族5人の無人島での冒険物語の感想を私は持っています。おてんばな少女フローネが、無人島でも挫けることなく、家族と力合わせて生きる姿が何とも印象的な作品だと思います。

主人公フローネはスイスのベルンで開業医師をする父親と看護助手の母親、兄のフランツ、弟のジャックと暮らしていました。オーストラリアから来た1通の手紙は父親の親友からのもので、オーストラリアには優秀な医者が足りないので来てくれないかとの誘いの内容でした。

最初は困惑する両親でしたが、家族全員で話し合った結果、オーストラリアへ渡る決意をし、住み慣れたスイスを後にして、オーストラリアへ向かう船に乗って旅に出ました。

船旅は最初は順調に進んでいましたが、大嵐に巻き込まれ、この状態は5日間続きました。船はついに座礁し、救命ボートで次々と非難する中、最後のボートにフローネ家族は乗れなくなり、取り残されてしまいます。一方船長の手助けをしていたフランツは海に落ちてあわかという時に船長に命綱を縛ってもらい、一命をとりとめます。ですが船長は大波にのまれてしまいました。

ようやく嵐がおさまって、フローネの父親は島があることに気づきます。座礁した船はいつ沈むかも分かりません。そこで家族で応急用のいかだを作り、船の中にいた動物や荷物をのせて家族5人、いかだで島を目指します。

家族5人無事に島に到着しますが、父親とフランツは2日間島の様子を見に探検に出かけます。島の一番高いところに登り着いた所で、この島は無人島だということがハッキリ分かりました。

残念なことに浜辺でフランツを助けた船長が亡くなったまま、打ち上げられていることも分かり、家族で船長を埋葬しました。

無人島には野生の危険な動物が沢山いました。オオカミなど恐ろしい猛獣がいるので、高い木の上に家を作って住んだり、ろうそくや砂糖工場、浜辺で塩を作るなど、家族で色々工夫して無人島での暮らしを少しでも住みやすい環境にしようと努力していた様子がうかがえます。

フローネの母親は元々農家の生まれでもあり、その知識が役に立って無人島で畑を耕して色々農作物を作るなど、お金がなくても食料には困らなかったようですね。ですが今まで都会で暮らしてきた人間がいきなりこんな無人島で色々知恵を出して生活していけるなんて何とも不思議な話です。

フローネの両親はよほど頭がよく、教養のある人だと感じました。

それにフローネ、フランツ、ジャックの3人の子どもたちの仲もとてもよく、無人島でも3人は挫けることなくちゃんと両親と一緒に前向きに生きていましたね。

それにフローネは兄と弟の真ん中のせいでしょうか、とてもおてんばで男の子っぽい一面があります。平気で逆立ちしたり、木登りはお手の物です。そんな母親はフローネを厳しく注意もしたりしますが、決して挫けない娘を見て、優しく見守ります。

物語の終盤で新たに2人の男性の漂流者が舞い込みます。モートン船長と少年タムタムです。モートンは最初はぶっきらぼうでしたが、何とか全員島から脱出出来るようにと色々知恵を絞ります。

そしてついに全員で船を完成させ、無人島を脱出します。

でも脱出はできたものの、航海中に苦しい状況に全員追い込まれます。持ってきた食料、飲み水が底をつき、最早命さえ危険な状況になりました。でもやはりモートンは船に関しては詳しく、はちみつをフローネに食べさせて全員の命を救いました。

3週間後船はオーストラリアへ到着。全員久しぶりに人間らしい生活に戻ることが出来ました。フローネとその家族は無人島での体験で大きく成長したと言えます。