ハイジとおんじの食生活!朝昼晩とパンとチーズだけだったのか?

スイスのアルプスの山奥に住むハイジとおんじの食生活。アニメでは毎日朝昼晩とパンとチーズ、ヤギの乳が中心でした。我々日本人が3色白いご飯を食べるのと同じだったと言えるのではないでしょうか?

でもよく考えてみると?朝昼晩とただチーズ、パン、ヤギの乳の連続では普通飽きてくるのが人間ではないでしょうか?パンは本来小麦粉で作られ、チーズは乳製品です。ですがハイジのいるスイスではチーズはヤギの乳から作ることが多いですね。

おんじが大きな鍋にヤギの乳を大量に入れてかき混ぜて作るシーンは何度も見られました。スイスではチーズは大変貴重品で、長期保存する食品として扱われています。アニメでもそのシーンは何度も見ましたね。

ハイジとおんじが一緒にチーズを作っては倉庫にしまっている場面です。ほんの少しのワンシーンでしか見られませんでしたが、確かにあります。

でもパン、チーズ、ヤギの乳を主食としているハイジとおんじですが、あれで栄養に偏りが出るような気がしませんか?人間時には肉や魚、野菜も食べないと十分な栄養は取れません。

たまにハイジが干し肉を食べることがありましたが、あの干し肉とは一体何だったのでしょうか?実際のスイスの食生活では、やはり身近な家畜の牛やヤギの肉を食べる習慣があります。

でも家畜もスイスの家庭にとっては大切な存在です。そう処分するわけにもいきません。ですからスイスでは生肉を食べることは殆どなく、塩漬けで長期保存すると言われています。

ですからハイジが食べていたあの干し肉は、はっきりとは分かりませんが、牛かヤギの肉だったかもしれません。でもアニメの中のことですからいつもおいしそうに食べていましたけどね。只、干し肉を食べるときのハイジの行儀は決して良くはありませんでした。

ハイジの食べるパンにも注目です。いつも黒パンを食べていました。実はハイジの食べていた黒パンはライムギで作られたとのことで、若干かためのようでもあります。ですからペーターのおばあさんは「黒パンはどうも年寄りにはかたくてね。」と虚しそうに語るシーンがあります。そこで気づいたハイジがデーテにフランクフルトに連れて行かれる前に白パンのことを思いだします。ハイジの時代は白パンは高級品で、なかなか手に入らない代物だったと言えます。

白パンは裕福な家庭の食べ物の1つで、フランクフルトのクララのお屋敷では常に食卓に白パンが用意されていました。やはり貧しい家庭では白パンはご馳走兼高級品だったと言えます。

ハイジの人気の影響で、近くのスーパーでは一時期「ハイジの白パン」の名前で販売されていました。実際スイスで作られてる白パンとは違うでしょうが、何だか面白みがあり、よく買っては食べてました。(笑)

でもハイジとおんじはやはり毎日パンとチーズが主食で、あれでよく栄養が偏っていないな~と思う反面、野菜を食べるシーンがありませんでした。パンは炭水化物ですから、あまり食べすぎるとよくない説もあります。

しかしハイジの物語の時代は家畜を飼うことが生活を支えることで、生きて行くのが当たり前でしたから、アニメではなかった何か保存食を作ることで野菜類の足しになるものを作っていたかもしれません。

ハイジとおんじの食生活は決して豊かなものではありませんでしたが、でも長期保存できるように肉を加工したり、チーズをヤギの乳から作って倉庫に保存するのはやはり昔のスイスの人々の賢い知恵の結晶です。お金をかけなくてもちゃんと食生活は出来る!と教えられました。