フランダースの犬の第2の主人公といえば、ネロの仲良しのアロアですね。2人はいつも一緒に楽しく遊ぶ友達同士です。その上、パトラッシュが加わってから余計に2人はますます仲良しになっていきました。

それにしてもネロとアロアってどうしてあんなに仲がいいのでしょうか?アニメの中でジェハンじいさんがアロアに思い出話をする場面があります。

ジェハンじいさんはネロを引き取った時にブラッケン村に引っ越してきて、その時アロアが生まれて、村中でアロア誕生の御祝いをしたとのことです。風車の上に旗をかけ、まだ2歳のネロも多分ジェハンじいさんに連れられて、村の人々と一緒にアロアが生まれたお祝いに参加してたかもしれません。(これは私の推測です。)

するとアロアが「そう、じゃあ私が生まれたと同時にネロがこの村へ来たのね。」と言います。ジェハンじいさんはアロアに対してもネロの大事な友達として、常に優しく接していました。まるで本当の孫娘の様に。

ですからアロアもジェハンじいさんが大好きでした。アロアはお金持ちのお嬢様であっても決して気取ることなく、心優しい女の子に成長しています。これは母親エリーナ譲りなのではないでしょうか?エリーナもネロのことを本当の子供の様に優しく見守ってますし、親切にも自分で作ったお菓子などをネロにあげています。

勿論ネロも「エリーナおばさん」と親しんでいます。

ネロとアロアは小さなカップルとも言えます。お互いのことを常に思いやっては気遣っていますし、そして信じています。まさに相思相愛です!

遊び場所はいつもお決まりの木の下です。約束事をしたり、ネロが絵を描くこと、そしてパトラッシュと走り回るのも同じ木の下です。この木の下から見る景色は何とも素晴らしい眺めで、ネロはいつも風車小屋の絵をここで描いていました。それを横から見るアロアとパトラッシュは興味深く思っていました。

そういえばアロアの誕生日にネロがアロアの絵を描いたのもお決まりの木の下でした。ですがこの後アロアの父・コゼツにネロは仕事もしないで怠けて絵を描いていたと誤解し、ネロからその絵を奪ってしまうという、何とも辛いことがありました。

その後アロアはネロと引き離されて遠いイギリスに行かされてしまいます。これは何とも痛ましく、仲良し同士がどうして会ってはいけないのか、ネロにはよくわかりませんでした。結局はコゼツの大人の都合のみでしでかした酷い仕打ちとも言えます。

結局アロアは病気でまた帰ってきますが、その原因がコゼツ自身にあるということは全然誰にも分かってはいませんでした。

ネロとパトラッシュと再会することによって、病気からみるみる快復するアロアはまた仲良く遊ぶようになれますが、いかんせんコゼツはネロを嫌っていたんですね。

その理由は「貧しい家の生まれだから。」余りにも単純すぎてお話にもなりません。同じ人間同士、同じ村に住んでいて仲良し禁止だなんて、コゼツもいささかわからずやな所があります。でも心優しいネロはコゼツを決して憎んだり恨んだりはしませんでした。

もし風車小屋の火事の放火犯にされることなく、コンクールの絵も1等賞になっていたら今頃ネロはコゼツから見直されて、大人になってからアロアと結婚できたかもしれません。

でもネロとパトラッシュの運命はラストになればなるほど、悲しみに向かっていきました。クリスマスイブの夜、アントワープの教会で一番見たかったルーベンスの絵を見た感激でパトラッシュと共に天国に旅だっていきました。

ネロの死後、アロアは数十年後、独身を通して修道女になりました。ネロを失った深い傷を抱えたまま…!!