舞台は1900年初めのフィンランドです。カトリは祖父母の元に預けられ、母親は遠くに働きに行き、なかなか帰ってきません。カトリの父親はすでに他界していました。

久しぶりにカトリの母親が帰ってきて、6歳のカトリは大喜びです。でも母親は今まで勤めてきたお屋敷のご主人と同行してドイツへ行くことになり、お土産のダックスフンドを置いてまたカトリと別れてしまいます。

あれから3年経過しても、母親は帰らず祖父母の生活は豊かではないことを察したカトリは遠くに働きに行くことに決めます。母親から貰った犬には「アベル」と名付け、一緒に家畜番の仕事をするためにライコラ屋敷に雇われます。

カトリは途中マルティと言う男の子と親しくなり、彼は何かとカトリを助けてくれます。また隣りのペンティラ屋敷で働くペッカもカトリを気に入り、マルティがカトリと親しいのが気に入らないらしく、最初はマルティと喧嘩になりました。

でもカトリの機転で2人は仲良くなりました。カトリの愛犬アベルはとても頼りになる存在です。牛の見張り、狩りなども出来るとても頭のいい犬です。でもダックスフンドなので最初は誰からも「短足」とからわれてしまいます。

ライコラ屋敷に雇われて1年後の春、家畜番をしていたカトリに凶暴なクマが襲いかかります。一番賢い牛の「クロ」にカトリは助けられますが、ライコラ主人がカトリのこれからの危険性を考えて家畜番を仕方なくおろす判断を下しました。

仕事を失ったカトリですが、ペンティラ屋敷を辞めたペッカが自分の働き先に来ないかとカトリを誘います。一度は元気な姿を祖父母に見せるため、故郷に戻りますが、すぐにペッカの働くクーセラ屋敷に向かいます。

クーセラ屋敷に着くと、カトリはクーセラ夫人にすぐに気に入られ、息子のクラウスの遊び相手兼クーセラ夫人の小間使いとして雇われました。ここでの仕事はライコラ屋敷とは違い本当に楽で、カトリはこれでいいのか?と思います。

でもカトリはこの時すでに10歳の少女。ここまでよく働くとは何とも大人並み以上です。家が貧しいのもあり、学校へ通えないカトリは周囲の恩恵を受けて色々な本を貰っては仕事の傍ら勉強に励みます。

昼間は仕事、そして夜は勉強とカトリは本当に努力家と言えます。算数を独学でやるとは何とも驚きました!足し算、引き算、九九も全部自分で独学したのです。

そんな時にクーセラ夫人のご主人が戦死したとの知らせがあり、ショックのあまり、クーセラ夫人は実家のあるツゥルクヘ戻ることを決断。そしてカトリにも来て欲しいと言います。田舎育ちのカトリにはツゥルクは未知の世界。とりあえず祖父母の許可を貰ってからツゥルクヘ向かうことにしました。

アベルと一緒にツゥルクヘ着くと、そこには冷たい視線がカトリに向けられました。クーセラ夫人の父親に当たる妹が屋敷の一切を取り仕切っていました。田舎育ちのカトリに対して冷たく当たり、イジメるのでした。

でもカトリはそんな冷たい仕打ちには負けていませんでした。一生懸命働いているうちに周囲もカトリに信頼を寄せるようになり、クーセラ夫人はカトリを学校へ通わせてくれます。カトリは特待生として入学が認められました。

最初は冷たく当たっていた屋敷の人々もカトリと和解し、優しくなっていきます。カトリはどんな人間でも優しく接することのできる女の子であることが分かりました。

そしてドイツからカトリの母親がツゥルクの病院へ運ばれて入院だと知らせがあり、6年ぶりに母子は再会を果たしました。後カトリは作家になったということです。

カトリは本当に頭のいい少女だったことがよく分かりました。