トム・ソーヤーの冒険は有名な作家「マーク・ツゥエイン」の作品です。主人公のトムはとても腕白な少年で、愉快な仲間とイタズラや冒険など楽しいことを自分たちで考える素晴らしい才能の持ち主です。

トムは弟のシッドと叔母のポリーおばさんの所に暮らしています。トム兄弟は早くに両親を亡くし、母方の妹にあたるポリーが2人を育てています。でもトムの日頃のあまりのイタズラぶりに手を焼くポリーおばさんですが、実の母親の様に愛情を持って接しています。

トムはいたずらで腕白ぶりを発揮してる割には、学校では人気者で、同級生のベン、ジョー、ジェフ、アルフレッドなど沢山の仲良しがいます。それに女の子にもてる一面もあります。

特にエミーやベッキーとは大の仲良し。どちらかというとベッキーの方がトムは好きですね。ベッキーはセントルイスから引っ越してきた転校生で、トムは彼女に一目ぼれをし、それ以降2人は行動を共にするようになりました。

特にトムの親友はハックル・ベリィ・フィンです。通称ハックと呼ばれるこの少年ですが、母親を亡くし、父親に捨てられてからは1人気ままに学校へも行かず、「風来坊」として木の上に家を作って暮らしています。

世間の人々はそんなハックを「宿無し」と呼び、嫌っています。でもトムはそんなハックの良さを見出し、常に親友として接しています。

トム、ハックと仲間たちの冒険は楽しいことばかりの連続です。トムはアメリカのミシシッピー川のセントピーターズバーグと言われるのんびりとした田舎に住んでおり、海賊ごっこをして遊んだり、ミシシッピー川沿いの無人島へハック、ベンといかだを作って家出同然で泊まり込んでいくなどなかなか勇気のある一面を持っています。

ですからいつも騒ぎの元を作るトムに、担任のドビンズ先生は彼を叱ってばかりいます。それにむち打ちをするので、トムのお尻は真っ赤に腫れ上がってしまいます。(笑)これが現実だと完全に体罰であり、学校では大問題になりますね。

トムの身近には嫌われ者が2人います。インディアンのインジャン・ジョーと酔っぱらいのマフ・ポッターです。特にインジャンは街の人々から恐れられている人物であり、トムやハックも何度もインジャンと顔を合わせています。

トムとハックは深夜、墓場の中を歩き回るなどいささか子供にしては大胆な行動することもありますが、そこでとんでもないシーンを2人は目撃してしまいます。インジャン・ジョーが若い医師をナイフで刺殺してしまうのです。そこにはマフ・ポッターもいましたが、すでに酔っぱらっていて、意識がなく、インジャンは酔い潰れたマフを餌にして、彼に殺人の罪をきせてしまいます。

意識を取り戻したマフは、インジャンの罠にはまり、酔った勢いで若い医者を刺したと言われてしまい、彼は覚えがないのに自分が殺したと思いこんでしまいます。

殺人現場を目撃したトムとハックは余りの恐ろしさに体が硬直して、すっかり錯乱状態になってしまいました。そして2人でこのことは見なかったことにしようと誓いを立てますが…!!

でも腕白でイタズラばかりしているトムですが、やはり芯は優しい男の子。どうしてもマフを殺人犯のままにしておくのは何とも残酷だと心を痛めます。

裁判の日、マフに罪を着せたインジャンが証人として法廷に現れます。トムは最初はインジャンに皆の前で真実を告げると今度は自分に危険が及ぶのではないか、と恐怖感で一杯でしたが勇気を振り絞ってマフの無実を証言、インジャンの前で「真犯人はお前だ!」と叫びました。

これはトムやハックにとって一番危険な冒険だと感じました。でもトムの勇気ある優しさが見えました。